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司法修習について(概略)

もうすでにご存じの方も多いと思いますが、概略だけ。
新第63期の情報が元ですので,今年は若干違うかもしれません。


第1 司法試験に合格すると

まず、各方面から色々な書類を集めなければなりません。
提出期限も合格発表日の1週間後くらいなので,結構あわただしい感じになります。
特に,卒業した大学学部or大学院がローとは違う場合,大学の成績証明書等の交付を受けるのに時間がかかることもあるので,注意が必要です。大学学部等が他県にあるのであればなおさらです。
各方面の祝賀会等で忙しい時期ではありますが,合格したら早々に動き出す必要があります。
単に書類を集めに各所を周るのも疲れますから,一緒に合格した友人たちと周るとよいかもしれません。

実務修習地の希望は,第6希望まで書いて提出し、後に実務修習配属先が決定されます。
また,実務修習地を元に,各クラス(1クラス75名程度)が決まります。
実務修習地は,大都市から小規模都市まで,3段階にグループ分けされた中から選ぶことになり,全ての希望を大都市で埋めることはできないようになっています。特に希望の修習地がない場合には,「以下一任」という形で,最高裁におまかせすることもできます。

実務修習地が決まると(この段階ではまだ内定)、修習開始前に、実務修習地で裁判所・検察庁・弁護士会それぞれのガイダンス(弁護士会のガイダンスは開催されない地方もある。)が行われるので、大抵の修習生内定者は,それに参加します(自費)。
内容は、修習のアウトラインの説明+懇親会というものが多いです。
住まい探しは、ガイダンスの日の前にほぼ済ませている修習生が多いです。
※私の修習地では,ガイダンスが修習開始日と近かったので,既に一度修習地に足を運んで物件を選定している人が多かったです。

第2 修習が始まると

1 概要

司法修習の初日に,開始式が行われ,辞令とバッチが交付されます(ここで司法修習生となる。)。
新司法試験合格後の司法修習の期間は1年間です。
司法修習は、民事裁判刑事裁判検察弁護選択型実務修習集合修習で構成されます(各2ヵ月)。実務修習期間は①~⑤の10ヶ月間で、⑥は和光の司法研修所で約2ヶ月間行われます。
現在は、研修所のキャパシティの問題で、⑤が先の人と⑥が先の人が修習地により分けられ、
A班:実務修習地(8ヶ月)+集合修習(2ヶ月)+実務修習地(2ヶ月)
となる人と、
B班:実務修習地(10ヶ月)+集合修習(2ヶ月)となる人とがいます。

各地方に割り当てられた修習生は,4つの班に分けられ(原則)、各班は①~④のいずれかの修習から始まり,①~④をローテーションで修習していくことになります(第1クール~第4クール)。

※参照法務省資料

①~⑥までの修習を全て終え,二回試験に合格すると,晴れて法曹資格を得ることができます。

2 実務修習中の起案について

実務修習中に司法研修所によって行われるものです。起案後,数週間すると,司法研修所から各クラスの教官が講評のために各実務修習地を訪れます。

(1)導入起案(刑裁・民裁)
刑裁修習あるいは民裁修習が開始するとすぐに(2,3日後)、民裁修習あるいは刑裁修習中の修習生に対して,両科目について「導入起案」が行われます。両科目ですから,例えば,刑事裁判修習中の修習生に対しても,民裁導入起案が行われることになります。
(2)問研起案(刑裁・民裁)
その後,1ヶ月程度経ったところで、刑裁修習中の修習生に対しては、「刑裁問研起案」が行われ、民裁修習中の修習生に対しては、「民裁問研起案」が行われます。
(3)全国一斉検察起案(検察)
検察修習開始後まもなく、検察修習中の修習生を対象として,「全国一斉検察起案」が行われます。
(4)その他
弁護科目(民弁・刑弁)については,実務修習中に起案は行われません(原則)。
弁護修習の開始後に,弁護士会主催の起案が行われる場合もあります。

※1
なお,「起案」とは、実際の事件記録をアレンジした記録を用いて、6~7時間をかけて、記録を読み込んだ上で、争点整理,争点についての事実認定、証拠構造把握、実体法・手続法の問題、主張整理、要件事実の説明、起訴状、不起訴裁定書,弁論要旨,準備書面等を手書きで記載するものをいいます。
A4用紙、1行置きで、大体20~40枚書くことになります。司法試験の論文式試験に近いものが出題されることもありますが、証拠に基づく事実認定や争点整理など実務色の強い問題であり、実体法・手続法についても、実務上問題となる点が中心的に出題されます。
※2
実務修習中に,各実務庁(地方裁判所,地方検察庁,弁護士会(or弁護修習先の事務所))において,指導官の指示の下で行われる法的文書作成のことも「起案」と呼びます。

3 ⑤選択型実務修習について
修習地を問わず参加出来る全国プログラムと、実務修習地での個別修習プログラムとがあり、それぞれ定員があるので、希望を出して,定員超過の場合は抽選になります。なお、抽選でもれた場合やプログラムとプログラムとの間の期間については、ホームグラウンド修習(弁護修習先の事務所で修習)をすることになります。

4 ⑥集合修習について
和光にある司法研修所において,全科目の起案・講義・講評が行われます。地方修習の方で,指定地域に住居がない方は,研修所の寮に入所することもできます。

5 二回試験
①~⑥がすべて終わると、いわゆる二回試験があります。
科目は、民事裁判刑事裁判検察民事弁護刑事弁護の5科目です。
内容は、いずれも事件記録に基づく「起案」です。

6 二回試験に合格すると
手続を経て,各法曹資格を得ることができます。
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theme : 司法試験・資格試験・語学試験
genre : 学問・文化・芸術

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弁護士(63期)。いわゆる大手渉外法律事務所で働いています。

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