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【特別連載・科目別に気をつけるポイント・民事訴訟法】byN氏

民事訴訟法について。

※特別連載の説明,目次は「こちら

(1)科目特性
①民法と同様,要件事実的な整理が必要。その上で,証拠構造を確認する。証拠構造の理解が聞かれることが多い。
②これも民法と同様,訴訟物,当事者,時系列での整理が必要。特に訴訟物に関しては,誘導の中で指摘され始めている(2009,2010)。
③民訴はかなり毎年難易度が高い問題が出題される。そのため,基本的概念の理解が必要。しつこいくらい出題の趣旨等で「基本的概念の理解」といわれている。(2006は共同訴訟,2009は訴訟物,訴えの利益,既判力)
基本的概念の理解を表現するためには,「定義」「原理・原則」をきちんと書くことが必要。そこから論理的に演繹していく。
④民事訴訟は「あてはめ」が難しい。

(2)注意リスト
① 条文・定義・根拠からの論証を心掛ける。
② 原理原則を具体的事案に照らした時に生じる不利益をどのように修正していくか,という視点(具体的事案への適用)
③ あてはめを具体的に!
④ 主張→反論→再反論の流れで,主張をもっとも厚く。問題の所在を明らかにしながら書く。主張が弱い議論は説得的でない。
⑤ 民訴も訴訟物から考えるのが重要。もちろん,当事者・時系列も。
⑥ 「事実」ときたら,「主要事実」「間接事実」「補助事実」のいずれに当たるのかについて検討する。
⑦ 「訴えの取り下げの合意」と「訴えの取り下げ」は異なる視点での検討が必要なように,事実に気を配る。
⑧ 論理的一貫性のある記述をする。ぐちゃぐちゃにならない,混乱しない。

(3)参考
定義集及び解析民訴のまとめを作成しましたが,大量になるが故,ここに添付するのは差し控えます。


theme : 司法試験・資格試験・語学試験
genre : 学問・文化・芸術

comment

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No title

特別連載楽しみにしています。masoさんとはまた違った視点から書かれておりとても参考になります。

解析民訴のまとめノートを作成したとのことですが、どうしてまとめノートを作成しようと考えたのでしょうか?
よく合格者の方で○○(既存の本や論証等)をまとめたとおっしゃる方がいるので、やったほうがいいのかなーとも思ってるしだいです。が、やはり時間がかかることなので、確たる理由がないとちょっと…そこでNさんがなぜそれをまとめようと思ったか、それによって得られることは何か教えてください。
また、他にもまとめたものがあるならそれについても教えてください。

あと、民法は要件事実の理解及び整理が必要とのことですし、ローの要件事実のテストも悪かったので、もう一度要件事実の勉強をやり直そうと思っています。類型別・言い分方式のみではいまいち理解があさいのかなーと思い要件事実論30講をやろうと思っているのですが、そこまでは必要ないでしょうか?
もしよければどのように要件事実の勉強をなされたかを教えてください。

Re:No title

>ミシュウ2年さん

その様にいっていただけると嬉しいです♪

さて、ご質問の「なぜまとめたか」についてですが、単純にその勉強法が「私にとって理解が深まる勉強法であるから」です。「直前期にも見返せる資料をつくる」ということもまとめる動機の1つですが、あくまでも副次的です。また、「楽しい」というのもありました。

まとめる際には特に深く考えていませんでしたが、まとめる勉強は
ア 基本書をしっかり読みこむことになる
イ 一種のアウトプットも一緒にできることで、理解が甘いところが浮き彫りになり、そこを詰めて学修することができる
ウ 出来るだけ少ないまとめをつくろうとすればエッセンスのみの抜き出しになる。その結果、定義・原理原則などの基本部分が中心となり基本が身につく
エ レイアウトとか考えてまとめたので、ただ読むよりもはるかに楽しい勉強時間を過ごすことになる
オ 作ったものに書き込んでいくことで、試験前に頼りになる資料となる
などというメリットがあったと思います。

そして解析民訴をまとめたのは、
①民事訴訟法が苦手科目であること
②『解析民事訴訟』は1冊じっくり味わう価値のある本であると考えたこと
が理由です。
①苦手科目は、たいてい理解が浅いから苦手なわけで、まとめることで理解が深まることになり、苦手克服ができます。そして苦手科目を減らしバランスよく得点することが新司法試験の必勝方法ですから、時間をかける価値があるわけです。
②のように考えたのは、旧試の問題演習も兼ねている上、定義や原理原則論に忠実である気がしたこと、問題の所在・学説の思考の分岐点等新司法試験対策として有益な情報が書かれていること、masoを含む多数の合格者の推薦書であることが理由です。


その他にまとめたものは、
・要件事実
これは条文から要件事実を導けるかを確認するときに、いちいち文献を開くのはめんどくさいのでまとめたもの。これはUPしました。(これをまとめというかは不明ですが...。)
・会社法の論証やポイント 
これは全部ではなく、問題演習で書けなかったモノや超重要なモノ(たとえば経営判断原則の規範)でだけ
・刑法総論の論証 
これは刑法が苦手だったのと、直前にそれまでの結果無価値ではなく通説で書くことに変更したので(このあたりに苦手なところが現れてますが笑)、確認する必要があったからです。
・宍戸先生の法セ連載のまとめ
これは、単に私にとって宍戸連載が難し過ぎて単に読んで理解できる代物ではなかったので、まとめることによって理解しようとしたからです。
・人権各論の保障根拠や典型例に関する『立憲主義と日本国憲法』に書かれている記述をまとめたもの
これは、憲法の論述をするにあたり、この辺の理解が足りないと感じたからです。
・刑訴の捜査、公訴、証拠、裁判の論証 
これは、3年後期に関連する授業を履修しており、その際にまとめたもの。一字一句覚えるのではなく、外すべきでないキーワードや思考の順番を確認するため
・知的財産 
選択科目は苦手であるし論点が少ないので一応全部カバーしました。著作権・特許両方作りましたが、特許は、字の練習も兼ねて手書きでまとめました。

やはり、理解するため、というのが私のまとめる理由みたいですね笑
民法のまとめがないのは、単に量が多いこともありますが、苦手意識があまりないためそこまで必要性を感じなかったからです。


さて、要件事実ですが、最近ある方の質問にお答えしましたが、
私は要件事実の本としては、ローの要件事実に関する授業と並行して
①要件事実30講
を解きました。しかし、①は情報量が多いと感じていたため、試験前には
②類型別
③問題研究
の2つを回していました。

②や③は確かに情報量が少ないですよね。というかそもそも旧司法試験時代の司法修習生向けに作られた本ですから、民事実体法の知識が備わっている前提で書かれた本ですので、非常に行間がありまくりです。その本を民法を(本格的に)学んで2年目の人が理解するのは難しいかもしれませんね。

私は①の30講を使ったからといって直ちに要件事実が得意になるわけではないと思います。もしそんな本があれば、②、③を使っている人はいなくなります。どの本を使っても、味わい尽くせば理解は可能で要件事実が得意になると思います。しかし、③は問題形式ですが情報量としては物足りなさを感じますし、②は問題形式でないところに好き嫌いがでそうです(その分直前期の見直しには役立ちます)。
①は問題形式ですが、やや情報量が多い気がいたします。
どれを使ってもかまわないと思いますが、要件事実の理解には、民事実体法もふくめてしっかりと腰を据えて考えることが必要だと思います。
問題演習があった方が考えやすいので、その点では①はいいかもしれませんね。

いずれにしても、要件事実は超重要だと考えられますので、ローの定期試験の反省等を踏まえながら、ぜひとも頑張ってください!!!

No title

こんにちは、特別連載、非常に参考にさせていただいています。

宍戸先生の法セ連載は私も今読んでいるのですが、内容が難しく上手く試験対策に生かせません。「~ということはご存じでしょう」などと書かれている部分(いわゆる基礎的部分)については分かるのですが、発展的内容になるとすぐに理解できない→何度も読み直す→時間がかかるという悪循環に陥ってしまっています。

Nさんは宍戸先生の法セ連載をまとめられたということですが、1.どのような視点・目的意識を持って読まれ、まとめられたのでしょうか? 2.試験を振り返ってみて、同連載はどのように試験に役だったとお考えでしょうか?

No title

丁寧な回答ありがとうございます。

これからは要件事実を民法とからめて勉強していきます。

あと、会社法の記事ですが、よく整理されていて、あいまいに理解していたところが氷解した気分でした!ありがとうございます。

Re:No title

>inkさん

発展的内容になるとすぐに理解できない→何度も読み直す→時間がかかるという悪循環に陥ってしまっています。

私も(当然ですが)いくら時間かけても理解できない箇所はありました。しかし、この連載は憲法の力を向上させるには有益な教材であることは明らかで、時間を書けて何度も読むことはよいことだと思います。決して悪循環ではないのではないでしょうか。


1.どのような視点・目的意識を持って読まれ、まとめられたのでしょうか?
宍戸連載をまとめた(というか理解しようと努めた)目的は、「憲法の力」を向上させるためでした。

旧試験の勉強もしておらず、判例もあまり憲法問題について正面から論じない印象がありますから、憲法答案のイメージが全くといっていいほどつかめていませんでした(今自分のローの憲法の試験答案を見ると無残です笑)。そこで、説例があり、典型学生Aとちょっと利口な学生Bの思考過程があり、それを批判した上での一応の解答の方向性を導いてくれる宍戸連載でその憲法答案のイメージをつかむことが第一でした。(私は、学生Aの思考すらできず、自分よりも優秀な学生Aが小馬鹿にされているのをみて歯がゆい思いをしていました笑)
また、憲法は思考過程が他の科目と特殊な印象を持っていました。そこで、その思考方法を身につけようとしたのが第二です。
さらに、基本部分がきちんと芦部先生の本や高橋先生の本が引用されて紹介されているので、そこは必ず押さえるようにしたのが第三です。

読み進めていくうちに、典型的な(かつ痛恨の)勘違いに気付いたり、答案のイメージが浮かんだりするのでそれを自分なりの言葉でまとめるようにしていました。
また、たまに学習上の注意のようなことが書かれているので(たとえば政教分離の回)、それを実践していました。

2.試験を振り返ってみて、同連載はどのように試験に役だったとお考えでしょうか?
私は、本試験の公法の点数はド平均でしたが、間違えなく同連載によって自分の憲法力は向上したと考えています。
試験の中心論点は、ご存知の通り生存権と選挙権でした。この点は「でるでる」といわれながらも、なぜか出ないだろうと高をくくってたところがありまして、大した準備をしていませんでした。そんな中で、学生Aの思考回路すらなかった私が相対評価として大沈みしなかったのは、宍戸連載で力が付いたことや同連載の生存権や選挙権の回をまとめたことが大きな要因であると思っています。(しかし見直す頻度も少なく、理解度が浅かったのは事実です。。。)
「どのように役立ったと考えているか」とのご質問に直接お答えしようとすれば、論点という枠を超えて憲法的な力・考え方を養うことができ、それが未知の問題に一定の解答を与えることに役立ったと考えている、ということになるのだと思います。

「総合演習(1)~(4)」を自分が受験する前に読みたかったです。

No title

>Nさん
丁寧なご回答、ありがとうございました。
今後、宍戸連載を読む上での指針としてとても参考になりました。

総合演習(1)~(4)は良いですね。私は最初にこれを読んだ後で、連載第1回目から読んでいます。

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No title

>管理人のみ閲覧できますさん

メールにて返答させていただきました。
ご確認ください。
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Author:maso
弁護士(63期)。いわゆる大手渉外法律事務所で働いています。

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