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【特別連載・科目別に気をつけるポイント・著作権法】byN氏

著作権法について。

※特別連載の説明,目次は「こちら

(1)科目特性
・条文探しゲーム。どういう条文があってどの場合に適用されるのか,を見てないと探せない。
・最高裁判所の判例はやはり数少ないからきちんと押さえる。
・簡単なところはみんなできて差がつかない。そこをコンパクトに書いて,条文や定義などを出来るだけ挙げるところで差を出す。発展的な論点は高得点を狙うには触れるべき。
・編集著作物に収録されている文献の複製など,きちんと理解しておく。
・著作権は解釈問題が多くない。条文をみつけて,検討していくことが必要。

(2)注意リスト
1 著作物性(10条該当条文を引く)→著作者→侵害行為→制限→(制限の制限)→著作者人格権の思考順序。答案に反映させるかは別問題。要件事実的思考。
  必ず2回ひっくり返るイメージを持つ。
2 侵害論の要件=①依拠性,②類似性
3 二次的著作物であるというときに,
 ① 原著作物の本質的特徴はどこか(具体的に)
 ② ①が直接感得できるか
 の2点を明記して論ずべき。
4 タイトルは必要最小限。4枚目に入るくらいでいい。書き終わらないのは最悪。
  人格権侵害と著作権侵害はタイトルをつけない。おおきく(1)は人格権,(2)は著作権とし,ア,イ,ウとどんどん積み重ねていく。
5 条文をたくさん引く。基本的なところはもちろん,勝負は細かい条文をどれだけ拾えるか。47条の9,49条,113条は必ずチェック。関係ないと思ったとしても必ず使えないかを確認する。また,18条を見たら18条2項を見るとか,そういう周辺条文も必ず目を通すこと。
6 ヒアリングでよく言われるのが,バランス。あっさりと,氏名の表示がなされておらず,氏名表示権も侵害する(19条)とか,書くことも求められる。
7 著作権法上の権利だけが問題になるわけではない。民法上の抗弁が定立する場合もあるので注意する(H19の消滅時効の抗弁)。過失もそう。
8 二次的著作物になっていても,人格権侵害があるので注意。
9 注意条文に気をつける。
 115条(原状回復),民703条,不当利得,制限規定(43条,47条の9,49条)
10 二次的著作物か共同著作物かは著作物性のところで論ずる。著作者のところはその著作物の著作権の帰属についてのみ(職務著作・映画の著作物・譲渡の有無など)検討する。
11 知っている論点を書くのではなく,問題となっている論点を書く。問題とならない論点は書かない。紙幅の関係上全部書けないから。


theme : 司法試験・資格試験・語学試験
genre : 学問・文化・芸術

comment

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お願いします

masoさん、Nさんお忙しいとは思いますが質問させて下さい。
質問の内容は、「答案において判例の射程をどのように表現すればよいのか」ということです。
私は、判例の射程が及ばないという結論を書く場合「判例は・・・という事情から結論を導いている。しかし、判例の事案と本件の事案は・・・という点で異なる。よって、本件は判例の事案の射程にはなく・・・という結論になる。」みたいなことを書きます。
massoさんやNさんはどのようなことを意識して書けば採点者の印象がいいと考えますか。私はどのように問題提起するかも非常に迷っていて意見聞かせて下さい。
P.S
Nさんの本試験の答案構成を民事系だけでも見たいです~~~

No title

判例の立場で書くとしても,「判例は・・・」というように書くことは原則としてありません。判例の立場であっても,答案には,自分の見解として書くからです。
もっとも,平成19年度の刑事系科目第1問(刑法)小問2 にあったように,
後記最高裁判所決定を踏まえ,本事例において甲乙間の共犯関係の解消が認められるか否かを,具体的事実を示して論じなさい。
というような出題であれば,共犯関係からの離脱について,共犯の処罰根拠等の法律論(自説)を展開した上で,判例がピックアップした事実と本件の事実関係との異同を分析して,判例の射程を論ずることはありえます。
平成22年度の公法系科目第2問(行政法)設問3
Bらの請求を認容する一審判決が出されて,A村議会が請求権を放棄する議決を行う場合を想定して,以下の小問に答えなさい。
(1)【資料3】に挙げた二つの判決の間で,地方議会による請求権放棄の議決の適法性に関して考え方が分かれた点を説明しなさい。
(2)その上で,これらの判決の考え方をそれぞれ当てはめた場合,本件で村議会議員が検討している請求権放棄の議決の適法性についてはどのように判断されることになるか検討して,自らの意見を述べなさい。

といった問題でも同様です。
この問題の論述例については,当ブログでご紹介させていただいた「新司法試験再チャレンジ日記」(眠れる豚さん)の再現答案が参考になると思います。

判例の射程を論ずることが必要な問題では,判例が拾い上げた事実を,法律論との関係でどのように位置づけて理解するのか(評価・意味づけ)という点が大切だと思います。分析の視点をしっかりと呈示することが評価につながるのではないでしょうか。

>どのように問題提起するかも非常に迷っていて
上記判例の射程の問題を離れて,答案作成上,一般的に,どのように問題提起するか迷っているという趣旨のご質問でしょうか?それについては,過去の記事「http://hayamaso.blog91.fc2.com/blog-entry-90.html」で書かせていただいたので,一度目を通してみて下さい。

No title

>剣が峰さん

返信が遅くなってすみません。

私は、判例比較問題や射程を聴く問題に関しては、「判例は~」と書きました。今年の問題もそうでした。
剣が峯さんの書き方に加えるならば、判例と本件で事実は異なるのは当然ですから、その異なる事実がなぜ判例の射程内外の議論にとって重要なのかを書いてあげるとわかりやすいとおもいます。


一方、判例問題以外の場合には仮に判例の理解を示す場合でも「判例は~」とは書きませんでした。
理由は、
①自分の意見が聞かれているから
②「判例は」と書いてあるとどの判例か、果たして同じなのか、などの疑問がわいてくるし、実際にそう書かれた論文を読んだ時に読みにくかったから
です。
その代わりに、「判例は~」とは書かず、判例の見解は示すようにしていました。「たしかに~とも考えられる」とか「~とも解すべきである」という形で示していました。


あと、答案構成の件ですが、字や図が汚いために(他人には)判読不能だと思いますので、ご勘弁いただきたく思います。
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