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【ニューヨーク州司法試験(NY Bar)/試験対策各論(MEE)】

2 論文式試験(MEE)

(1) 対策の視点

問題文は、事実関係が約1ページ記載され、それに続いて2~4題の小問で構成されます。設問に書くべき論点が明示されている場合もしばしば見受けられます。

※ご参考:2017年7月の本試験問題は「こちら」(司法試験委員会により本試験の問題と解答例が公表されます。)

小問は論点ごとに構成されていることが多く、各小問間の整合性を問うような問題は見られません。論点は素直に問われるものの、近年はあてはめの事情が豊富な問題が見られることに注意が必要です。

日本の司法試験のように、基礎的知識をベースとして未知の問題へのアプローチを問う問題は出題されません。時間制限が相当厳しいため、1問30分のペースをキープして、必要最小限の記載でまとめて全問をムラなく記載することが目標となります。文章表現にこだわる時間はないので、いわゆる「IRAC」の型(Issue、Rule、Application、Conclusionの順番で答案を書く手法)を守って、書き出しは定型文をつなげ、適宜論点固有のキーワードを拾いながら書いていきます。思考力は問われませんが、論理性は問われます。素早く論点を発見して法律答案の形にする瞬発力の試験です。

残念ながら、2か月という期間で全科目を同程度の密度で理解し、演習していくことは困難です。また、MEEで出題されるのは試験範囲とされる科目のうち6科目にとどまり、過去の出題傾向を見ると出題頻度に明らかな軽重があります。そのため学習時間に意識的にメリハリをつけることが必要です。

(2) 使用教材

 ア 日本人ノート

MBE科目について基本的な知識を確認するために用いました。MBE科目の勉強の際に読むため、追加で特別にすべきことはありません。

 イ Barbriのハンドアウト

MEE固有科目について、2016年7月に受験された方のハンドアウトを譲って頂いたので、概要を把握するために各科目について精読しました。ある程度体系的に記載されているので、一度は目を通した方がいいと思います。なお、担保法(Secured Transactions)については、これまでの日本人ノートを使用することができます。これは、担保法の根拠法が固有の法律に基づくものであるため、ニューヨーク州法かコモン・ローかという影響を受けないためです。

 ウ SmartBarPrepのMBE科目・MEE固有科目のアウトライン

SmartBarPrepが販売している、各科目の論点ごとにまとめられたアウトラインです。出題頻度ごとに重要度が明示されており、過去に出題された主要な論点が網羅されています。

 エ SmartBarPrepのMBE科目・MEE科目のCondensed Attack Sheet 

上記論点シートのキーワード、要件のみを簡潔にまとめた資料です。上記アウトラインは詳細である反面、分量が多いことが難点ですが、このまとめシートはその欠点を補っており、各科目の論点ごとに、最小限記憶すべきキーワード・要件のみが記載されています。資料の網羅性、情報量、内容の各点で試験対策の観点からベースにするのに適した資料といえます。

 オ SmartBarPrepが提供しているMEE科目の過去問及び解説

過去約20年間に出題された全科目の過去問を科目別に収録し、司法試験委員会が公表した当該問題の論点、論点間の配点比重、各論点の解説が一体となっている資料です。数十ドルで別途購入する必要がありますが、費用対効果は非常に高いです。この過去問集にはフルバージョンと要点のみに絞ったコンサイスバージョンが含まれています。

(3) タイムライン

 私が実践した勉強内容を記載します。

<6月中旬~下旬>

Emanuelの全問題の一週目を終えた翌日からMEEの勉強を開始。Barbriハンドアウトを精読(1回)。「JD Advising」というインターネットのサイトの情報を参考に、科目別の出題傾向を把握し、出題科目を2つのグループ(出題可能性が高いと思われるものをα、低いと思われるものをβ)に分けて学習時間にメリハリを付けることにした。また、SmartBarPrepのアウトラインではHigh/Lowといった出題頻度が記載されているが、やや大味な分け方であると感じたため、SmartBarPrepが無料で提供している出題論点分析シート(Sorted Essay Frequency Analysis)を参考に、各科目の各論点について過去の出題頻度(パーセンテイジ)をベースとして、より細かくA+、A、A-、B+、B、B-、C+、C、C-、D+、D、D-、Eと振り分けた。その上で、SmartBarPrepのアウトラインを全科目(MBE科目・MEE固有科目)精読(1回)。

<7月上旬~試験日>

月・火曜日はαグループの科目、水曜日はβグループの科目、木・金曜日はαグループの科目、土曜日はβグループの科目と振り分け、日曜日は、論文式試験(MPT)+調整日とした。一日あたり割り当てたグループから3-4科目を選び、SmartBarPrepの論点まとめシート(Condensed Attack Sheet)を一度読み込んでから、当該科目の過去問を解く、というサイクルを繰り返した。より多くの問題を消化するため、1問あたり5~10分での答案構成のみとして、論証の中身について逐一記載することはしなかった。これを直前期まで継続し、α科目は全問を2周、β科目は1周+論点抽出をミスした問題のみもう一度解いた。過去問はSmartBarPrepのコンサイスバージョンを主に使用して、さらに踏み込む必要があると判断した問題・論点についてはフルバージョンを参照した。

(4) 本番について 

本試験の問題は、どれも要求される事務処理量が多くて大変でした。論点の知識は過去問に出題された範囲を押さえておけば十分であると感じました。
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tag : #LLM #ロースクール #留学 #NY Bar #ニューヨーク州司法試験

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