スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

あらためて

思い返してみて、やらないようにやらないようにと気をつけてたにもかかわらず、基本から考えることを失念してミスをした箇所も多々ありますし、なんであんなところを間違えたんだろうとも思います。普段なら絶対にしないミス・思考をしているところもありますし、満足に書けたというレベルには程遠いものです。おそらく合格された方のほとんどが自分の書いた答案に対して、そのように感じているのではないでしょうか。

わりといい成績だった公法・民事にしても、見ていただいたとおり大したことは書けていません。
司法試験は完璧な答案をそろえなくても、難しいことを書かなくても(書けなくても)、大ミス小ミスをしても、それなりに書ければ十分に合格できるということが分かっていただければと思います。しかも、そのそれなりに書けたところといっても、どこの基本書でも扱っている部分や判例百選・重判レベルの判例に関する超あたりまえの部分だけです。

あのプレッシャー下において、六法と頭の中に入っている知識だけを頼りに初見問題を30分~40分で考えて、全科目について出題趣旨完全合致の答案を揃えるなんて、土台無理な話です。少なくとも私にはそうでした。
受験生にできる対策といえば、練習は本番のように、本番は練習のように、一定のパフォーマンスを発揮し、未知の問題がでても基本的な知識を駆使してなんとか解答できるように自習でひたすら訓練することでしかないのでしょうね。


最後に、今年惜しくも残念な結果になってしまった友人へ伝えたことを一部転記したいと思います。




おれがみるに(友人)の知識の量は十分だと思うよ。だからどうか知識を増やして知らないことをなくそうという方向での勉強はやめてほしい。この先、周りとの知識の差があるように感じて不安になることもあると思うけど、こっちの方向は完全に誤りなので本当に気をつけて。
そうではなくて、①持っている知識の基本的部分=条文、基本判例、定義、条文趣旨、制度趣旨、制度の仕組みの理解、制度の沿革、他の法律概念とのつながり等をより確実にすることと(質の問題)、②そうやって深化させた知識・理解をダイレクトに「答案に示す」練習をすること(アウトプットの問題)、③そして、「試験的に評価される答案の形」を追求すること(形式面の理解)が必要だと思います。
司法試験って他人に採点されるわけだし、採点基準だってよくわからない。あの緊張感の中でしっかり書けることなんてほんのわずかでしょ。知らない、考えたこともない問題に立ち向かうのに頼りになるのはブラッシュアップされた基本的知識しかないよ。
論文試験では自分の書きたいことや書けることを何でもかんでも書けばよいというものではありません。自己満足の答案にならないように、「時間内でコンパクトにバランス良く、淡々と処理しきること」が基本です。

theme : 司法試験・資格試験・語学試験
genre : 学問・文化・芸術

comment

管理者にだけ表示を許可する

はじめまして

maso様

いつも、大変参考になる記事を惜しげもなく提供頂きまして有難うございます!!
周囲の合格者の話を聞くよりも、maso様のブログを読込む方が数倍役に立ちます(笑)

今後とも楽しみにしておりますのでよろしくお願い致します。

No title

はじめまして、未修2年のゆっきーです。
masoさんのブログめちゃめちゃ参考になります。
一つの合格者講義みたいに思えます^^
有益な記事本当にありがとうございます!

No title

> 既習3年さん、ゆっきーさん

コメントありがとうございます!
文字ばかりのブログで恐縮です。
これからもがんばって書きますので、よろしくおねがいします。

受験が近付くにつれて不安やプレッシャーも大きくなり、きつくなってくるかとは思いますが、そんなときは気持ちだけでも常に前向きにがんばってくださいね。

No title

はじめまして。

有益な情報だらけで興奮してしまいました。

どうしても知識量を増そう増やそうとしてしまうのですが
それは違うんですね…
ただ、十分な知識量というのがどの程度なのかがわからないので
どうしても広げていってしまいます。

あと一点お聞きしたいのですが、
記憶すべき事項(定義、趣旨、論証など)はどのようなツールで記憶しましたか?
新試では旧試と違って基本書を何度も読んだという人が多いようなのですが
どうも僕は基本書では記憶する効率は悪いように思うんです。

No title

roguさん

コメントありがとうございます!

インプットする知識の内容としては、「条文・判例百選・重判・誰もが使っているような基本書に載っているようなこと」で十分かと思います。それらが骨だとすれば、それ以外の教材によって得られる知識はあくまで肉にすぎません。骨の部分をおろそかにして、どんどん肉をつけるような勉強(しかもこれが楽しいから困るんですが(笑))はよくないんじゃないかと思うわけです。
もっとも、「」内の知識を使いこなすためには、他の教材で得た知識がヒントとなったり、発展学習の中で理解が深まったりする過程が必要となることもありますから、バランスは非常に難しいと思います。それでも、その教材等での勉強は何のためにやっているのかを常に意識することは必要なのではないかと思います。
誤解のないようにいわせてもらうと、知っていることも非常に大切です。知っていればできますから。
けれど、それ以上に、直接は知らないこと・考えたことのないこと(問題)にどう対処するかという視点が重要なんです。その視点で見るとき、知識を追い求めるのは良くないよという趣旨です。

私自身、どうやったら試験に「必然」で合格できるかという観点から何度も対策を練り、修正して・・ということをやりました。悩みながらもとりあえずやってみて、うまくいかなかったりその中で適宜修正していく過程で分かることもあると思います。

論証について、記憶すべき事項を試験直前の4月中旬~下旬にワードでまとめていきました(論述の枠やおおまかな視点についてはそれまでに意識していたことを3月ころにまとめはじめ、適宜修正していきました)。
これまでの学習ですでに頭の中に入っていることは覚える必要がないわけですから、最終段階でどうしてもこれだけは忘れてはいけないということ、キーワード・キーフレーズ、長くてなかなか覚えられない基準、問題解決の視点として押さえておこうと思ったこと、問題集を解いて気付いたこと等を最後にもう一度詰め込む趣旨でやりました。ですから、その資料は網羅性はないものです。
なお、典型論点についてどこまで理解しているかというチェックは論点表(Wセミナーの雑誌アーティクルについているやつ)で行いました。
定義や論点名を見て、内容を想起できるか、文章化できるかという観点からのチェックです。この論点表は論証は全く載っていませんが、当該法体系の中に論点が位置づけられているので最終チェックには非常に使いやすかったです。

いわゆる論証パターン等は使っていません。
それ自体がいいとか悪いとかそういう問題ではなくて、私には上の方法が合っていたというだけです。

定義・趣旨等は基本書で確認しました。あらかじめマーカーで該当個所にマークしておいて、そこだけを確認していくというものです。
元々まとまっているような資料を使うのもいいのかもしれませんが、私は参照対象が分散するのがいやだったので、基本書で確認しました。

No title

詳細なご教授ありがとうございます。

どうしてもロースクールの講義は、細かい論点と言いますか
最新の議論といいますか、そっちに焦点が当てられることが多いので
それが日常になっていると、なんだか感覚が狂ってしまうんですよね。
しかも、それを論文にあたったりして調べるのが楽しかったりするし。
でも、試験的には違うってことですよね。


試験直前期ちょっと前あたりから、その時にまだ頭に入ってないことにしぼって
ノート化した、ということですね。確かにその方が効率がよいのかも。
ただ、それでも相当な時間がかかりそうですね…。

アーティクル、確か廃刊になってしまったんですよね。
残念!

No title

そうなんですよね。
ローの講義への取り組みと試験対策のバランスは本当に難しいと思います。

結局は自分のスタイルをどこまで確立できるかだと思いますので、ご自身がこれはイイと思った方法で貫き通すのがベストだと思います。
08 | 2017/09 | 10
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール

maso

Author:maso
弁護士

maso on Twitter
カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
月別アーカイブ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

masoブロ カウンター
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。